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井尻氏屋敷(山梨県山梨市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN1537.JPG←西側の土塁
(2020年7月訪城)
 井尻氏屋敷は、武田氏の家臣井尻氏の居館である。井尻氏については、1569年に井尻源四郎が内藤修理亮昌豊組に属していることが知られる。また1582年の天正壬午の乱の際に甲斐諸士が徳川家康に提出した起請文では、一条衆の中に井尻源右衛門の名がある。やがて浪人して、その子孫がこの地に残ったと言う。

 井尻氏屋敷は、安田義定一族の墓所がある雲光寺の西方200mにある。周囲は田畑が多いが、その中に遠目に見てもよくわかる、大きな民家があり、それが井尻氏屋敷である。南側に2階建ての大きな櫓門のある家で、門前には堀があるが、遺構かどうかはわからない。屋敷の周囲は果樹園になっており、果樹園の道を奥に入っていくと、北側と西側に築かれた土塁と堀跡が確認できる。ただ、普通に見られる館跡の土塁とは規模が異なり、高さ1~1.5m程しかないささやかなものである。西の垣の隙間から敷地内を覗くと、内部にも南北に走る土塁と堀が見え、土橋状の地形もある。訪城当日は雨だったので、農作業をしている人がなく問題なかったが、夏や秋の晴天時には、果樹園の道に入っていくのは控えた方が無難だろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.706203/138.707027/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


甲斐の山城と館〈下〉東部・南部編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る

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  • 作者: 宮坂 武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: 単行本


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