SSブログ

上野氏屋敷(山梨県山梨市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN1559.JPG←北側の枡形虎口
(2020年7月訪城)
 上野氏屋敷は、近世の土豪屋敷である。上野氏の祖は、遠江国井伊谷を治めていた井伊氏とされ、1502年に岩手郷に移り住んだと言われている。上野氏11代左近丞直忠は武田氏に仕え、1571年の岩手郷棟別銭免許の武田家朱印状にその名が見える。武田家滅亡後、徳川氏から所領を安堵されたが、土着して苗字帯刀免許の武田浪人となり、江戸時代には名主を務めた。

 上野氏屋敷は、笛吹川西岸の台地上に位置している。南東に向かって傾斜した地勢に築かれている。屋敷周囲は石垣で囲まれ、北側には枡形虎口や食違い虎口が見られる。中の住宅は「上野家住宅」として県の有形文化財に指定されているが、公開はされていない様である。近世の土豪屋敷としては、群馬の彦部家屋敷と並んで良好な遺構が残り、貴重である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.713521/138.699077/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


山梨県の歴史散歩 (歴史散歩 19)

山梨県の歴史散歩 (歴史散歩 19)

  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 単行本


タグ:居館
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント