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木内氏館(群馬県沼田市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN9283.JPG←北辺の土塁
 木内氏館は、木内屋敷とも言い、天正年間(1573~92年)に沼田一の豪者と謳われた木内八右衛門の居館であった。1580年、八右衛門は宮野城(猿ヶ京城)の守将尻高左馬助義隆と共に、北条方として三国峠を越えて越後荒砥城を攻撃し、城将樋口氏を討ち取り、北条氏政から感状を受けたと言う。しかしその後は沼田城を押さえていた真田昌幸に服属した。翌81年、反逆の疑いで真田昌幸の追捕をうけた沼田城代海野能登守輝幸は、迦葉山を目指して逃れる途中、岡谷で真田勢に追撃された。その際、真田の検死役田口又左衛門と木内八右衛門と戦い、八右衛門は又左衛門と共に輝幸に討たれた。しかし輝幸も自刃して果てたと言う。

 木内氏館は、現在民家の敷地になっている。そのため周りから眺めるほかないが、宅地の周囲には高さは低いものの土塁が明瞭に残っている。土塁の周囲には堀もあったと思われるが、堀跡は湮滅してしまっている。これ以上の改変がないように、遺構保護の手立てを講じてもらいたいものである。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.708829/139.064169/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


群馬県の歴史散歩 (歴史散歩 (10))

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  • 発売日: 2005/12/01
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タグ:居館
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