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一関陣屋(岩手県一関市) [古城めぐり(岩手)]

DSCN4112.JPG←太鼓櫓のモニュメント
 一関陣屋は、江戸期の藩政時代に、仙台伊達藩の支藩であった一関藩の陣屋である。一関藩は磐井・栗原2郡3万石を領し、伊達藩内では一門の扱いだったが幕府からは大名として扱われた。元々この地には、丘陵上に築かれた中世城郭・一関城があった。1590年、豊臣秀吉の奥州仕置による葛西氏改易後、秀吉の家臣木村氏の支配時代、同年に生起した葛西大崎一揆を経て、一関は伊達政宗の支配下となった。1604年、政宗は叔父の留守政景を一関に移封した。この留守氏時代に、一関城の東北麓に居館が造営された。1616年に一旦仙台藩の直轄領となったが、1641年から政宗の10男宗勝の領地となり、1660年に宗勝は一関3万石を分知されて一関藩を立藩した。しかし1671年の伊達騒動(寛文事件)によって一関藩は改易となり、宗勝は土佐に配流となった。1682年、田村建顕が岩沼から一関に移封され、再び一関藩を立藩して一関陣屋を造営した。以後幕末まで田村氏歴代の藩府となった。

 一関陣屋は、一関城(現在の釣山公園)北麓の平地に築かれていた。かつては外周を水堀で囲んでいたようだが、市街化で遺構は完全に湮滅している。裁判所・税務署から東の住宅街が跡地であるらしい。現在はコンビニ脇の市営城内駐車場の入口脇に、小さな太鼓櫓のモニュメントと解説板が設置されている。解説板は今年の3月に一新されており、一関の城下町の町割りが描かれている。
新しくなった解説板→DSCN4125.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.927357/141.131616/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:陣屋
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