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鳩岡崎三館(岩手県北上市) [古城めぐり(岩手)]

DSCN4701.JPG←わずかに残る土塁
 鳩岡崎三館は、南北朝時代に和賀氏の一族鬼柳義綱の城(楯)であった。鳩岡崎の地は、鎌倉時代より和賀一族、次いで鬼柳一族が度々所領争いをしたことが知られている。1348年の「鬼柳義綱陳状案」(鬼柳文書)には、義綱が代三田糠山と鰭岡崎(鳩岡崎)に楯を築いていたと記載されている。後世、この地には鳩岡崎氏が居住しているが、館との関係は不明と言う。

 鳩岡崎三館は、県道245号線の南側の平地にある。その名の通り、3つの郭が並んでいたらしく、昭和20年代前半の航空写真を見ると、堀に囲まれて東西に並ぶ3つの曲輪が確認できる。しかし現在は宅地化が進んで遺構はほとんど湮滅し、曲輪の形状を追うことも難しくなっている。わずかに集落内をカーブする車道脇に東郭西辺部の土塁が残っているだけである。以前はこの土塁に標柱が立っていたようだが、現在ではそれも失われている。かなり残念な状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/39.309855/141.088936/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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