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石生山城(栃木県那珂川町) [古城めぐり(栃木)]

DSCN7817.JPG←4郭背後の土橋と堀切
 石生山城は、近年発見された城である。従って歴史も何もわかっていない。
 石生山城は、標高350m、比高190m程の石生山に築かれている。富岡武蔵さんのブログを参考にして北西麓の御前岩の横からアプローチしたが、登山道は途絶で途絶してしまい、結局薮の斜面を直登することになってしまった。しかも城に到達しても、城内は薮がかなり多く、遺構の確認がし辛い部分が多かった。つい4年程前まではわりと薮が少なかったようなので、これも新型コロナの影響なのかもしれない。山頂に主郭を置き、北に堀切を挟んで二ノ郭があり、更に堀切を介して自然地形の3郭がある。この2本の堀切はいずれもささやかなもので、ほとんど薮に埋もれてわかりにくくなっている。3郭の北東に、土橋が架かった堀切があり、その先に4郭がある。また主郭の南西尾根にも段曲輪があり、その先に小規模な堀切が穿たれて城域が終わっている。主郭と4郭の内部には段差が見られるが、薮でわかりにくいため、形状がはっきりしない。全体に郭内の削平は甘く、堀切や腰曲輪もあるが普請はわずかである。佐竹氏が下郷要害城の大山田氏を攻撃した際に、臨時築城した付城であった可能性が考えられる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.763444/140.210191/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


杉山城問題と戦国期東国城郭 (戎光祥城郭叢書3)

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タグ:中世山城
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