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殿ノ山城(静岡県御前崎市) [古城めぐり(静岡)]

DSCN0756.JPG←クランクする堀切
 殿ノ山城は、歴史不詳の城である。城周辺には、「おかたやしき」「遍照寺」「おおみどう」「りょうもん」等の古地名が残り、「おかたやしき」からは13世紀後半のものとみられる四耳壺が、また「遍照寺」からは室町時代の宝篋印塔の相輪2点が出土している。このことから、当時この地を治めていた比木氏の館がこの根古屋にあり、館の防衛を殿ノ山城が担い、更に詰城として比木城が築かれていたと推測されている。

 殿ノ山城は、比高20m程の小さな低丘陵先端部に築かれている。西を通る車道を少し北に登った所に、擁壁を登る階段が付いており、その先の小道を登れば城域北端の堀切に至る(この小道は堀切脇にある墓地に通じている)。北端の堀切は浅く小規模であるが、西側でクランクしており、横矢を掛けている。堀切には土橋が架かり、主郭の虎口に繋がっている。主郭は南北に細長い高台となっている。主郭の西から南にかけて、二ノ郭が広がっている。二ノ郭の南にも腰曲輪があるが、薮が酷い。腰曲輪の南端には小堀切と前面の土壇がある。遺構としてはそれだけで、地勢・縄張り共にあまり防御性が高いとも思えない、小規模で簡素な城砦である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/34.657313/138.170886/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世平山城
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