SSブログ

松岡古城(長野県高森町) [古城めぐり(長野)]

DSCN1521.JPG←西側に残る堀跡
 松岡古城は、市田郷を本拠とした豪族松岡氏の最初の居城である。松岡氏は、前九年の役で滅亡した俘囚の長安倍貞任の後裔仙千代が、平安末期に市田郷に移り、松岡平六郎貞則と名乗り松岡古城を築いて居城としたと伝えられる。東方の要害の地に松岡城を築いて居城を移す建武年間(1334~38年)まで、松岡氏歴代の居城となった。松岡氏のその後の事績については松岡城の項に記載する。

 松岡古城は、間ヶ沢西側の細長い段丘上に築かれている。この段丘の西側には新井堤という溜池があり、その南北に堀跡が残っている。コウジ(小路)・横大路など城下町に関連する地名も周囲に残っていると言う。城の中心は畑となっており、そこに立つ大杉(夫婦杉と呼ばれる)の元には、松岡右衛門大夫貞正夫人の供養塔とされる石碑が残っている。遺構はわずかであるが、城があっても不思議のない地形である。町史跡になっており、標柱と解説板も立っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.550812/137.858570/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


信濃の山城と館〈第6巻〉諏訪・下伊那編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る

信濃の山城と館〈第6巻〉諏訪・下伊那編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る

  • 作者: 宮坂 武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2013/08/01
  • メディア: 単行本


タグ:中世崖端城
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント