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松島城(長野県箕輪町) [古城めぐり(長野)]

DSCN2141.JPG←北辺部の堀跡
 松島城は、福与城主藤沢氏の麾下にあった松島氏の居城である。松島氏は信濃守護小笠原氏の一族とされ、この地に入部して松島氏を称した。藤沢氏の家臣団中でも大身であり、藤沢氏と共に軍事行動を取った。1542年に諏訪郡を制圧していた武田信玄が、1544年から上伊那郡への侵攻を開始すると、藤沢頼親と共に激しく抵抗した。しかし1546年の福与城落城前後から武田氏の調略の手が伸び、松島対馬守貞実は武田に通じたとして高遠で誅殺された。1556年、上伊那衆は武田信玄が川中島で上杉謙信と対峙した隙を衝いて叛乱を起こし、武田勢の討伐を受けて降伏を迫られたが、上伊那衆は武田氏に抵抗した。しかし多勢に無勢で制圧され、松島豊前守信久ら8人衆は狐島で磔にされ、八人塚に葬られた。

 松島城は、天竜川西方の河岸段丘辺縁部に築かれている。主郭には箕輪町役場が建ち、その西側の外郭は重唄口・畑・文化センターに、南の出曲輪も博物館や神社境内となり、遺構の残存状況は良くない。北辺部の2本の堀跡だけが明確に残っている。役場の西側には松島氏の墓所もある。尚、8月の朝訪城したら、朝の町役場駐車場はツバメの楽園となっていて、多くのツバメが飛び交い、子育てをしていた。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.915113/137.981908/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


中世東国の道と城館

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  • 発売日: 2010/05/01
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タグ:中世崖端城
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