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宮寺氏館(埼玉県入間市) [古城めぐり(埼玉)]

DSCN3090.JPG←境内に残る土塁
 宮寺氏館は、加納下野守城とも呼ばれる。宮寺氏は、武蔵七党の一、村山党の一流で、村山党の祖村山頼任の子頼家の次男家平が、宮寺に入部して宮寺五郎家平と称したのが始まりと伝えられる。その後の宮寺氏の歴史は不明であるが、鎌倉幕府滅亡時には同じ村山党の加納下野守の居館となっていた。加納下野守は、1352年に新田義興に従って武蔵小手指ヶ原で足利尊氏の軍勢と戦ったと言う(武蔵野合戦)。また、江戸時代には狩尾氏・伊濃氏が居を構えたと言う。

 宮寺氏館は、現在は西勝院の境内となっている。本堂の南東にL字型の大きな土塁が残っている。この土塁の周囲には堀跡も確認できる。また門前の駐車スペース脇のフェンスの向こうにも、土塁の残欠が見られる。寺の西側には、水堀跡の水路が巡っている。遺構はこれだけであるが、市の史跡となり解説板も立っているのは嬉しい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.792031/139.382966/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


関東の名城を歩く 南関東編: 埼玉・千葉・東京・神奈川

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  • 発売日: 2011/07/26
  • メディア: 単行本


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