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妙見寺城 大城(栃木県鹿沼市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN2863.JPG←帯曲輪
 妙見寺城は、HP「新 栃木県の中世城郭」の管理人masakiさんが発見した城である。粟野城の後方を押さえる位置にあるので、粟野城と何らかの関係があったことが推測される。尚、西の山上(標高333m)にも山城がある。ここでは長野県によくある城名に倣って、下の城を「妙見寺城 大城」、上の城を「妙見寺城 小城」と呼ぶことにする。

 妙見寺城 大城は、妙見寺背後の比高70m程の山上に築かれている。妙見寺奥の墓地脇の山林から斜面を直登して訪城した。尾根上に、先端から主郭・二ノ郭・三ノ郭を東西に連ねた連郭式で、各曲輪間は堀切で分断している。主郭はきれいに削平されており、前面には一段低い小郭を配し、前面に3段の帯曲輪を廻らしている。主郭後部にはしっかりした土塁が築かれており、土塁の南には虎口が築かれている。二ノ郭は削平がやや甘いが、やはり後部に土塁が築かれている。三ノ郭は北西角に一段低い腰曲輪を築き、西尾根には少し降った先に小堀切が穿たれている。曲輪間を分断する堀切は、それほど大きなものではないがしっかりしたものである。この他、前述の帯曲輪群の内、2段目の帯曲輪は南側で三ノ郭まで伸びており、この帯曲輪に向かって前述の堀切が落ちてきている。また上段の帯曲輪では、南側に帯曲輪を分断する竪堀が穿たれている。大城は、大きな城ではないが、普請はしっかりしており、よくこれだけの城が未発見でいたものだと感心した。尚、城内の木は根元に網が巻かれるなど整備されているので、もしかしたら地元では城があったことを知っている人がいるかもしれない。
主郭背後の堀切と土塁→DSCN2901.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.522768/139.660177/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世山城
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