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高木城(長野県下諏訪町) [古城めぐり(長野)]

DSCN3346.JPG←二ノ郭から見た主郭
 高木城は、金刺氏の庶流で諏訪大社下社の東の守りを果たした高木氏の居城と伝えられる。武田氏支配時代にも、狼煙台や物見の砦として機能したものと推測されている。

 高木城は、諏訪湖北東岸に突き出た小さな峰に築かれている。東側に住宅地背後まで登る車道があり、城内には送電鉄塔があるので、車道の先から登道が整備されている。5分も登れば城域に至るので、お手軽に訪城できる。峰状に円形の主郭を置き、東の鞍部に二ノ郭を配した小規模な城である。主郭外周には帯曲輪が廻らされ、竪堀が3本程穿たれているが、いずれも痕跡はわずかで、縄張図に書いてなければ気付かない程度のものである。主郭と二ノ郭は、切岸だけで区画され、大した高低差もない。二ノ郭の北と南の斜面には腰曲輪があるが、ニノ郭の先には何らの防御構造もなく、山の斜面がそのまま続いているだけである。麓からの比高差も小さく、物見を主任務とした小城砦であったと思われる。城内をくまなく歩いても大した時間がかからず、登り口から登るのも大した時間がかからないので、最短登城記録の山城となった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.069351/138.101631/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


信濃の山城と館〈第6巻〉諏訪・下伊那編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る

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  • 作者: 宮坂 武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2013/08/01
  • メディア: 単行本


タグ:中世山城
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