SSブログ

萩倉砦(長野県下諏訪町) [古城めぐり(長野)]

DSCN3325.JPG←堀切と主郭切岸・帯曲輪
 萩倉砦は、下の城から谷一つ挟んだ東の尾根上に築かれた砦である。歴史は皆目わからないが、その位置関係から下の城・上の城と密接に関連した城砦であったと推測されている。

 萩倉砦は、下諏訪社中学校の背後の尾根に築かれている。南北2郭から成る小規模な城砦であるが、事前の情報では城域は立入禁止になっているとのことだったが、ダメ元で南麓から山道を登ってみたら、北の二ノ郭は規制がなかった。但し南の主郭は立入禁止になっていたので、二ノ郭周辺だけ踏査した。二ノ郭はほとんど自然地形に近いが、背後に当たる北尾根と、南の主郭と、それぞれの間に堀切を穿っている。しかし堀切はいずれも浅く、特に北のものはわずかな窪地となっているだけである。主郭との間の堀切は、主郭の土塁・切岸が明瞭であるため、北の堀切よりは形状が明確である。また主郭の西側には、二ノ郭西側から続く帯曲輪が築かれているが、立入禁止のため、その先は未確認である。いずれにしても簡素な城砦で、東の中山道筋を押さえるため、下の城の死角を補完する目的で築かれたと思われる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.090127/138.079294/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


「城取り」の軍事学

「城取り」の軍事学

  • 作者: 西股総生
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2013/08/29
  • メディア: Kindle版


タグ:中世山城
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント