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明智陣屋敷(岐阜県恵那市) [古城めぐり(岐阜)]

DSCN4714.JPG←主城の腰曲輪と主郭
 明智陣屋敷は、陣屋敷砦とも言い、歴史不詳の城砦である。東2.1kmに武田勝頼本陣の一夜城、西南西1.7kmに織田信長本陣の諏訪ヶ峯砦があり、両者の中間地点にあることから、どちらかの勢力が他方の軍勢に備えて築いた可能性が指摘されている。

 明智陣屋敷は、野志地区にある比高40m程の低丘陵に築かれている。東西に並ぶ2つの細尾根に築かれた曲輪群で構成されている。主城は西尾根の方で、北側を貫通する車道脇から尾根を辿ると、最初に平場があり、その先に高台となった主郭がある。主郭は櫓台程度の小さな長円形の曲輪で、北に虎口郭と思われる一段低い平場を伴っている。主郭の周囲には腰曲輪が廻らされている。主郭の南側にも2段の腰曲輪があり、その先は土橋の架かった堀切で区画されている。他方、出曲輪に当たるのが東尾根で、細長い尾根と平行に土塁状の土盛りが続いている。先端には一騎駆土橋のような地形が見られるが、遺構かどうかは判然としない。西尾根の主城は、小規模とはいえ普請がしっかりしており、曲輪群が明瞭であるが、東尾根の出曲輪は遺構がやや判然としない。少人数しか置けない砦であるが、国道脇にあることから考えて、街道筋を押さえる目的で兵を置いた砦であったのかもしれない。
主城の堀切・土橋→DSCN4746.JPG
DSCN4757.JPG←出曲輪の土塁

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.327092/137.384527/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世平山城
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