SSブログ

井田館(富山県富山市) [古城めぐり(富山)]

DSCN9904.JPG←館の名残の石垣
 井田館は、この地の土豪斎藤氏の居館と伝えられる。井田主馬ヶ城はその詰城であったと推測されている。斎藤氏は南北朝期の貞治年間(1362~68年)の左衛門大夫入道常喜以来、楡原保一帯を支配した豪族であった。戦国期には、斎藤孫二郎利忠・小市郎利常・五郎二郎利憲の兄弟が居住していたと言われるが、1552年に上杉謙信の配下願海寺城主寺崎民部左衛門と戦って、利常・利憲は討死し、利忠は城生城に逃れたと伝えられる。その際に井田館は寺崎氏の手に落ちたとも、後には斎藤次郎右衛門信和が居住したとも言われるが明確ではない。斎藤氏は、1583年に佐々成政に城生城を攻め落とされ、没落した。

 井田館は、現在は妙法寺、白山社、立泉寺の境内となっている。これらの周囲にある土塁や西面の石垣は、館跡の名残とされる。付近を歩いて回ったが、遺構はあまり明瞭ではない。白山社周囲にある土盛りも遺構なのか、はっきりしない。現地解説板をよく読むと、「遺構」とは書いておらず「名残」とあるので、石垣も遺構ではなく切岸の名残であるらしい。空堀跡もあるとされるが、これは改変で全く分からなかった。

お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.595658/137.151840/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


越中中世城郭図面集 1(中央部編(富山市・中新川郡

越中中世城郭図面集 1(中央部編(富山市・中新川郡

  • 作者: 佐伯 哲也
  • 出版社/メーカー: 桂書房
  • 発売日: 2023/12/08
  • メディア: 大型本


タグ:居館
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント