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玉川陣屋(埼玉県ときがわ町) [古城めぐり(埼玉)]

DSCN2366.JPG←陣屋跡の現況
 玉川陣屋は、『日本城郭大系』では代官屋敷と記載され、関東に入部した徳川氏が築いた陣屋である。元々この地には、天文年間(1532~55年)に松山城主上田朝直が築いた出城があり、森兵庫頭・家老小澤肥前・澤田五右衛門・樅澤三右衛門ら多数の将士を置いて、近郷を管轄させたと言う。1590年の小田原の役後に徳川家康が関東に移封となると、玉川領は徳川氏の直轄地となり、代官頭大久保長安に支配を命じた。長安は、家臣平岡帯刀を玉川へ派遣し、建物が残っていた出城跡をそのまま陣屋として使い、近郷50ヶ村を支配させた。『新編武蔵国風土記稿』では、文禄年間(1592~96年)頃に陣屋が設営され、その頃は中川某が代官として支配していたとする。6代将軍徳川家宣の治世の1710年に、玉川陣屋は廃された。

 玉川陣屋は、現在は畑や宅地に変貌し、明確な遺構は残っていない。しかし町の史跡に指定され、立派な石碑が建てられている。明確な遺構が残っていればと惜しまれる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.012233/139.294238/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


小藩大名の家臣団と陣屋町 3 南関東・中部(新装改訂版)

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  • 発売日: 2021/03/25
  • メディア: 単行本


タグ:陣屋
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