谷地城（山形県河北町） [古城めぐり（山形）]
←三社宮（本丸跡）谷地城は、知る人ぞ知る武将白鳥十郎長久の居城である。白鳥十郎長久はこの地の土豪であったが、最上義光に正面切って対抗できる実力の持ち主で、中央情勢にも目を配って織田信長とも親交を持つなど、土豪とは思えぬ優れた才覚を持った武将だった。元々は白鳥城を本拠としていたが、永禄年間に中条氏が断絶した後の谷地郷に進出した。そして、谷地城の整備と共に城下町も大いに発展させたという。しかしこのような動きは、戦国大名化の道を突き進む最上義光にとって見れば目の上のタンコブで、義光は重病と偽って長久を山形城に誘い出して謀殺したという。この場面は、NHK大河ドラマの「独眼龍政宗」でも描かれていた。
城跡は完全に湮滅しているが、街中の三社宮の置かれている場所は本丸の土塁跡とされ、北東隅の鬼門除けとして建てられたという。この三社宮というのが、場所を探すのにえらい手間取った。というのも地図に出てこないほど小さな神社なのである。境内には、往時からのものとされる大銀杏の木や谷地城本丸跡の石碑などがある。
なお近くの東林寺には、長久の墓が残っている。郷土の名君として愛され続けているようだ。
お城評価（満点=五つ星）：☆
場所：https://maps.gsi.go.jp/#16/38.426916/140.316632/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
※白鳥十郎長久については、こちらのHPを参照下さるとよいと思います。
http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/u-zen/013/13_p05.html
タグ：中世平城
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