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成宗城(東京都杉並区) [古城めぐり(東京)]

DSC03412.JPG←堀跡風の周辺道路
 成宗城は、歴史不詳の城である。伝承では鎌倉時代より陣屋櫓があり、その後室町時代になって太田道灌の支城となって家臣を入れて守らせたが、道灌が暗殺されると廃されたと言う。もしくは、成宗という者の柵跡とも言う。「北条氏所領役帳」には、この地に大橋氏が20貫の役高を有していたとあり、「新編武蔵国風土記稿」では大橋氏の名が成宗だったのではないかと推定していると言う。いずれにしても推測の域を出ない。
 成宗城があったとされる丘には、現在、共立女子学園の研修センターがある。また周囲は完全に宅地化されており、遺構は完全に湮滅し、城址を思わせるものは何もない。また時節柄、場所柄の両面で、不審者と間違われない為にはあまり写真を撮ることもできない。周囲を歩いて見ると、丘の周囲の道路は緩やかな弧を描いていて堀跡と見られないこともない。また城地の周辺には善福寺川が蛇行して流れていて、天然の外堀となっていたと考えられる。城地の南東には、城郭関係の名ブログの筆者るなさん曰く、「素敵な名前」の屋倉(矢倉)橋が架かっている。明らかに城郭に由来する名前であるので、何らかの城館があったことは間違いないのだろう。それにしても道が狭く駐車スペースもないので、車で行くのは避けた方がよい。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.695661/139.629557/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
タグ:中世平山城
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