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東波多野城(神奈川県秦野市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC08044.JPG←弘法山西側の段曲輪群
 東波多野城は、弘法山公園のある山地一帯に築かれた城である。近年、秦野市の発掘調査によって城郭遺構が確認された城で、城の名前も仮称とのことである。従って、その歴史も築城者も不明である。
 東波多野城は、浅間山~権現山~弘法山一帯に遺構が散在している。城の痕跡は比較的明瞭で、主郭とされる弘法山の西の登り道には段曲輪群があり、権現山(千畳敷)の西側斜面にも数段の腰曲輪が確認され、解説板にある通り西方への備えを意識した縄張りの様である。その他に見られる遺構としては、弘法山山頂の釈迦堂の裏に土塁と腰曲輪らしき跡が残り、浅間山の尾根筋には空堀らしい跡が残っている。遺構は広範囲に及んでいて、一城別郭的な縄張りであった様である。堀切は明確には確認できないが、権現山と浅間山お間を通る車道は切通し状になっており、堀切だった可能性がある。権現山から弘法山に至る尾根筋は傾斜が緩やかで、馬場道と呼ばれる細長い平坦地があり、明治時代に草競馬をした名残らしい。全体的に城郭の体は成しており、縄張りから考えると戦国時代以前の室町時代前期~中期の城と思われる。
釈迦堂裏の土塁と腰曲輪→DSC08063.JPG
DSC08015.JPG←権現山西側の腰曲輪
浅間山の空堀らしい跡→DSC08001.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.375124/139.250239/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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