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児玉龍彦教授の国会での名演説 [雑感]

去る7月27日、
東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が、
衆議院厚生労働委員会で参考人として出席し、
放射線の健康への影響と国の除染対策・被曝退避対策などについて、
ド迫力の演説と現状批判をしていたことを、今になって知った。
既にネット上では大きな反響を呼んでいるようだし、
ワイドショーでも取り上げられたようなので、ご存じの方も多いと思う。

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862

また大手マスコミでは毎日新聞だけが、このことを後日取り上げたようだ。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110808ddm012040044000c.html

その内容は、現場の第一線にいる専門家の意見として、
極めて的を得た痛切なもので、まさに驚愕すべきものである。

現場の専門家からすれば、
いかに国の対応が的はずれで非現実的なものか、
身に染みて感じている事がよく伝わってくる。

ここで思い浮かぶことが2つ。

まず第1に、国内最前線の知見と技術をまとめ上げ、
非常事態を前にして結集することのできない
官僚機構のお粗末さ(機能不全)。
2流と海外から揶揄される日本の官僚の面目躍如である。

それからもう一つ。
またしても日本のマスコミ問題である。
なぜこれほどの切実な内容が全く報道されないのか、
本当に疑問に思う。
日本のマスコミの大半は、その存在意義を自ら放棄していると言わざるを得ない。

なお、児玉教授を参考人として国会に招聘した人(誰かは存じあげないが。)も
優れた見識を持った立派な人だと思う。
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コメント 4

evergreen

まさに、疫学的証明がないのだから、なるべく被曝量を減らすべきですよね。

首相に批判が集中していましたが、そういう問題かなと思っていました。
国会は国民の命を守るために何が出来るのかを真剣に議論するべきでした。
それが、与党も野党もマスコミを政局ばかりで呆れます。


by evergreen (2011-08-24 10:19) 

アテンザ23Z

>evergreenさん
これほど政治家が何もしない、無能無策とは思いませんでした。
この国難の時にあってもなお、この有様では。

本当に国会を全部、除染必要な被爆地域に持って行くぐらいのことして、
どれほど日常的に困っているかを身をもって味わわせなければ、
真剣に取り組まないんじゃないでしょうか。
by アテンザ23Z (2011-08-24 23:41) 

ノリパ

児玉教授の覚悟の演説はすごいですね。政治家は困りものです。
民主党も誰が代表になっても期待できないです。こんな日本になってしま
って悲しいですね。
by ノリパ (2011-08-27 13:18) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
これほど日本の政治家が無能とは思いませんでしたね。
結局官僚に牛耳られたままですし。
政治には全く期待できませんね。
税金払うのが馬鹿らしくなります。
by アテンザ23Z (2011-08-27 16:01) 

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