下古城（静岡県小山町）

←子之神社周囲の土塁らしき跡
　下古城は、小田原北条氏の家臣黒石玄蕃頭の居城と言われている。その歴史は不明であるが、1590年に北条氏が滅亡すると廃城になったと思われる。
　下古城は、鮎沢川の支流馬伏川と立沢川の合流する内側に張り出した段丘上に築かれた城である。合流地点内側の平場は城下と呼ばれ、その一段上に上ったところに、古屋敷・馬場という小字があり、城主の居館があったと考えられている様だ。子之神社のある場所が最高所に当たり、主郭と考えられる。神社周辺には土塁跡らしき土盛りが残っている。また近くの民家の裏にも土塁らしき跡があるようだ。地勢は城があったことを窺わせるそれらしい地形で、主城部に当たる三角形状の台状地形は、まるでスターウォーズに出てくるスターデストロイヤーのような形である。周囲は宅地と耕地に変貌しているので、あまり期待していなかったが、思ったよりも遺構が残っていたのでちょっと嬉しい。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.334383/138.969058/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

タグ：中世平山城 小田原北条氏の城郭