SSブログ

上野堀之内(静岡県小山町) [古城めぐり(静岡)]

DSC01647.JPG←破壊されつつある堀跡
 上野堀之内は、上野領主の居館跡である。群書系図部集の大森葛山系図によると、藤原親康の二男に上野次郎忠康があり、また親康の妹に上野領主とあるそうである。また親康の一族は、広く御殿場周辺に蟠踞していたと考えられている。上野氏の事績については、不明である。
 上野堀之内は、車好きならば知らぬ者のいないFISCOのすぐ近くにある。奥野沢川と上野川に挟まれた段丘上にあり、現在は神明社が建っている。神明社の境内は、周囲より5m程高い方形の高台になっており、周囲にはあまり明確ではないが土塁らしき跡もある。また北側には堀跡も残っていた様だが、現在宅地か何かを造成中で、破壊されている真っ最中だった。辛うじて堀跡らしい形が確認できるものの、もはや方形の台地しか遺構は残っていないと言ってよい。これ以上破壊されないよう祈りたい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.371555/138.946356/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:居館
nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 2

らんまる

全く同じような光景を南佐久の佐口城で見ました。
といっても農地の区画整備の為に城域の東側を削っている光景でしたが。
史跡として認定されている城跡など氷山の一角に等しい。
もっと声を出して保存運動をしなければ、失われていく城郭は今後も増え続けるのでしょうネ。
微力でもこうして城跡を全国に紹介し続ける事が大切だと小生は思っております。
by らんまる (2011-08-27 21:57) 

アテンザ23Z

>らんまるさん
史跡保護など見向きもされなかった高度成長期ならばいざ知らず、
現代にあっても尚、史跡保護より開発優先で、
城郭遺跡という貴重な文化遺産が消えて行く事例が絶えません。
日本人はもっと自分たちの歴史に敬意を払い、
史跡保護にもっと取り組むべきだと思います。
by アテンザ23Z (2011-08-29 01:56) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント