大雲院土居（静岡県御殿場市）

←大雲院周辺に残る土塁
　大雲院土居は、深沢城の大手門が移築されている大雲院周辺に残る囲郭遺構の一部である。この地域は、大森氏の庶流と言われる深沢氏が開発領主で、大雲院の開基も深沢八郎右衛門とされることから、深沢氏の居館跡ではないかと推測されているらしい。しかし、西南西にわずか700mの位置にも同様な囲郭遺構である宝持院土居があり、どちらも深沢城大手側に位置し、深沢城まで1km程の至近距離にあることから、武田氏などが深沢城攻城戦の際に、大雲院を接収して築いた陣城跡の可能性もあるのではないかと個人的に推測している。
　大雲院土居は、前述の通り大雲院周辺に土塁が残っている。境内北側に、駐車場まで伸びる土塁があり、一部道路建設などで破壊されているものの良好に残っている。土塁は境内南側にもあるようだが、草木が多くはっきりしない。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.315370/138.951870/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

タグ：居館