柏木屋敷(静岡県裾野市) [古城めぐり(静岡)]
←破壊の真っ最中!の土塁
柏木屋敷は、駿東の土豪柏木氏の居館である。柏木氏は、韮山の江川家と共に奈良時代よりこの地に入部したと言われている。屋敷に代々居住した柏木氏は、茶畑に鎮座する浅間神社の神職を務め、1552年頃、駿河今川氏の家臣で国人領主であった葛山氏から神領を安堵され、勧進を受けるなどその庇護下にあったことが古文書から知られている。その家系は現在に至るまで続いている。
柏木屋敷は、大場川の西岸に築かれた単郭方形居館で、地主の柏木家のご好意によって、公園として一般開放されている。往時よりかなり低くなっていると思われるものの、周囲には土塁が廻らされており、その周囲には堀跡の水路が流れ、西側に虎口が開かれている。現在まで残る中世小土豪の居館跡として、貴重な遺構である。…はずなのだが、なんと護岸工事で東側の土塁の一部を破壊している真っ最中であった。石碑に解説板まで設置されている遺跡を、現在進行形で破壊するとは!訪城したのは昨秋の10月なので、現在はもっと破壊が進んでいるだろう。裾野市は一体を何考えているのか、その姿勢に大いに疑問を感じる。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.167564/138.919212/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
柏木屋敷は、駿東の土豪柏木氏の居館である。柏木氏は、韮山の江川家と共に奈良時代よりこの地に入部したと言われている。屋敷に代々居住した柏木氏は、茶畑に鎮座する浅間神社の神職を務め、1552年頃、駿河今川氏の家臣で国人領主であった葛山氏から神領を安堵され、勧進を受けるなどその庇護下にあったことが古文書から知られている。その家系は現在に至るまで続いている。
柏木屋敷は、大場川の西岸に築かれた単郭方形居館で、地主の柏木家のご好意によって、公園として一般開放されている。往時よりかなり低くなっていると思われるものの、周囲には土塁が廻らされており、その周囲には堀跡の水路が流れ、西側に虎口が開かれている。現在まで残る中世小土豪の居館跡として、貴重な遺構である。…はずなのだが、なんと護岸工事で東側の土塁の一部を破壊している真っ最中であった。石碑に解説板まで設置されている遺跡を、現在進行形で破壊するとは!訪城したのは昨秋の10月なので、現在はもっと破壊が進んでいるだろう。裾野市は一体を何考えているのか、その姿勢に大いに疑問を感じる。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.167564/138.919212/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
驚きの写真です
遺跡として文化財包蔵地に指定されているのではないでしょうか
それとも発掘調査がすんだ後なのでしょうか
by ハマコウ (2012-03-20 05:55)
>ハマコウさん
石碑に解説板までありますから、確実に史跡として認識されているはずです。
こうした現状には、日本人の心の貧しさを感じます。
by アテンザ23Z (2012-03-20 19:27)
個々は以前に行きました。よく遺構が残っていたのに残念です。
by ねじまき鳥 (2012-04-07 23:40)
>ねじまき鳥さん
その場で、「やめてくれー」と言いたいところでした。
作業員の方はいませんでしたが。
by アテンザ23Z (2012-04-08 09:52)