天城城(長野県長野市) [古城めぐり(長野)]
←堀切に見られる石積み
天城城(てしろじょう)は、川中島城塞群の一つで、鞍骨城の北西の尾根続きにあり、鞍骨城の出城と考えられている。標高695mの天城山に築かれた山城で、妻女山・唐崎城・鷲尾城からの登り道が合流する要地にあって、尾根道を防御する砦であったと考えられる。
天城城は小規模な山城で、山頂には坂山古墳があり、それをそのまま利用した縄張りだったと考えられる。主郭には古墳の石室が表出している。主郭前面に腰曲輪を2段巡らし、その手前に浅い堀切を構えている。堀切に沿って僅かな石積みが確認できる。主郭から鞍骨城に、続く南東側の尾根には堀切が1条穿たれ、その先は明確ではないが馬場のような広い緩斜面となっている。緩斜面上方には櫓台の様な高台も確認できる。この他に、鷲津城に続く尾根筋に2本の小堀切があったらしいが、見逃した。全体に遺構はささやかな規模で、機能が限定された城砦であったことを物語っている。
尚、もし第4次川中島合戦が甲陽軍鑑の伝えるようなもの(いわゆる啄木鳥戦法)であれば、武田方の啄木鳥隊1万2千の大軍が天城城を通って背後の尾根から妻女山を襲撃したと考えられるが、その様な大軍が行軍できる広い尾根筋ではない。甲陽軍鑑に言う第4次川中島合戦の有様は疑問が残る。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.548682/138.171304/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
天城城(てしろじょう)は、川中島城塞群の一つで、鞍骨城の北西の尾根続きにあり、鞍骨城の出城と考えられている。標高695mの天城山に築かれた山城で、妻女山・唐崎城・鷲尾城からの登り道が合流する要地にあって、尾根道を防御する砦であったと考えられる。
天城城は小規模な山城で、山頂には坂山古墳があり、それをそのまま利用した縄張りだったと考えられる。主郭には古墳の石室が表出している。主郭前面に腰曲輪を2段巡らし、その手前に浅い堀切を構えている。堀切に沿って僅かな石積みが確認できる。主郭から鞍骨城に、続く南東側の尾根には堀切が1条穿たれ、その先は明確ではないが馬場のような広い緩斜面となっている。緩斜面上方には櫓台の様な高台も確認できる。この他に、鷲津城に続く尾根筋に2本の小堀切があったらしいが、見逃した。全体に遺構はささやかな規模で、機能が限定された城砦であったことを物語っている。
尚、もし第4次川中島合戦が甲陽軍鑑の伝えるようなもの(いわゆる啄木鳥戦法)であれば、武田方の啄木鳥隊1万2千の大軍が天城城を通って背後の尾根から妻女山を襲撃したと考えられるが、その様な大軍が行軍できる広い尾根筋ではない。甲陽軍鑑に言う第4次川中島合戦の有様は疑問が残る。
南東尾根の堀切→
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.548682/138.171304/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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