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白岩八幡楯(山形県寒河江市) [古城めぐり(山形)]

DSC09426.JPG←主郭の櫓台
 白岩八幡楯は、白岩城館群の一つで、通常「白岩城」として紹介されているのがこの楯である。白岩城は、寒河江大江氏の一族で、有力な部将でもあった白岩氏の居城である。白岩氏は、溝延満広に始まる一族とされ、特に白岩四郎八郎は最上氏内紛の際に反義光方の旗頭の一人として活躍した。大江氏が最上義光に攻め滅ぼされると、義光の甥松根備前が白岩城に入り、善政を敷いたと伝えられている。1622年に最上氏が改易されると、庄内藩の分藩として酒井忠重が白岩郷を治めたが、1633年に廃藩となった。
 白岩城は、六十里越街道を押さえる要害で、白岩八幡楯は白岩城館群の中でも上楯山と並んで最も南に位置している。街道の北にそびえる比高30mの段丘上に築かれており、東西に長い長方形の曲輪となっており、北側に2~3段の腰曲輪を伴っている。主郭北東部にはしっかりとした大きな櫓台も残っている。主郭南東部には、空堀を挟んで一段低い小郭があり、現在は八幡神社が鎮座している。主郭の南側には虎口があって、この小郭とも連絡できるようになっている。西側半分は畑に変貌しているが、遺構は概ね残っている様である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.411282/140.227857/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0


※東北地方では、堀切や畝状竪堀などで防御された完全な山城も「館」と呼ばれますが、関東その他の地方で所謂「館」と称される平地の居館と趣が異なるため、両者を区別する都合上、当ブログでは山城については「楯」の呼称を採用しています。
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