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常円寺城(静岡県静岡市清水区) [古城めぐり(静岡)]

DSC09861.JPG←台地先端の物見台と小堀切
 常円寺城は、川入城とも言い、駿河の守護大名今川氏の家臣で由比郷を領した由比氏の城である。由比氏は、鎌倉初期に高橋の領主高橋大次郎光延の3男大五郎光高がこの地に入部して由比氏を称した。室町時代に入ると今川氏の被官となり、1476年の今川義忠による遠江侵攻では、由比孫四郎直任が義忠に従って従軍した。戦国時代の天文年間(1532~55年)には光詔・光教が、1560年頃には正信が当主であったが、桶狭間の戦いで光教・正信共に討死し、子の出羽守正純が当主となった。1568年、武田信玄が駿河に侵攻すると、由比氏は今川氏真に従って掛川城に移り、徳川勢と戦って討死した。
 由比氏の居城には2説あり、一つは由比城とされ、もう一つがこの常円寺城である。常円寺城は、由比川とその支流に挟まれた台地上に築かれた崖端城で、城の主要部は常円寺の境内となっている。寺の背後には、台地基部を分断した堀切の名残りが窪地となって残り、堀切に沿って土塁も残存している。一方、寺の先は畑地と化しているが、更にその先には先端の櫓台と小堀切が残っている。遺構の大半は湮滅しているが、部分的に城の名残を残した城跡である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.116188/138.556985/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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