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龍眼山城(静岡県牧之原市) [古城めぐり(静岡)]

DSC03428.JPG←ニノ郭の堀切
 龍眼山城は、歴史不詳の城である。一般には、勝間田城を本拠とした東遠江の豪族勝間田氏の支城であると言われるが定かではない。縄張りの類似性から、戦国後期に遠江に進出した甲斐武田氏が、小山城滝堺城の間を結ぶ「繋ぎの城」として築き、川崎港へ出入りする船を監視したのではないかとも言われている。
 龍眼山城は、比高60m程の丘陵上に築かれており、現在は榛原公園や茶畑に変貌している。公園と化した先端の主郭からは、眼下に駿河湾を一望できる、絶好の物見であった事がわかる。主郭とその背後のニノ郭との間には土塁がわずかに残っているが、あったと思われる空堀はほとんど埋没している。ニノ郭はほぼ全域が茶畑となってしまっているが、台地基部には藪の中に堀切跡がはっきりと残っている。かつては二重堀切だった様だが、現在は1本しか確認できない。ニノ郭の北東側にある三ノ郭も茶畑になっており、ニノ郭との間にあったとされる二重堀切は、わずかにその名残りを留めている。かなり湮滅が進んでしまっている城であるが、わずかでも堀切跡がはっきり残っていたのはちょっと嬉しい。尚、南西側山腹の山道に、城の解説板が建っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.746341/138.225517/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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