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大篠塚城(千葉県佐倉市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_0269.JPG←主郭背後の大土塁
 大篠塚城は、歴史不詳の城である。太田要害城と同様、比高30m程の台地辺縁部に築かれた、ほぼ単郭の小規模な城砦である。主郭は斜面上に築かれていて、郭内は大きく傾斜しており、まともな建物は殆どなかったのではないかと思われる。主郭背後は、この手の単郭小城では不釣り合いな程の高さ5mにも達する大土塁が築かれており、大きな壁のように立ちはだかっている。しかしその分、土塁上に立てば主郭内は丸見えである。しかも土塁背後の空堀は深さ2m程で、規模が大きくないので分断効果も左程高いとは思われず、防御的にはどんなものかやや疑問に思う。この空堀は、主郭の西側では竪堀状に斜面を降って、そのまま主郭南側(下側)の空堀に繋がっている。この西の堀に面して、主郭内部に入る虎口が築かれている。この他、主郭東の下に腰曲輪があり、また主郭北西に外郭のような平場と城内通路が伸びている。しかしこの外郭部は城域の境がなく、どこまで城として使われていたのかは明確ではない。大篠塚城は、斜面上に主郭を構築した、やや特異な城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.680539/140.211524/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世崖端城
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