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鹿渡城(千葉県四街道市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_0909.JPG←主郭の空堀
 鹿渡城は、獅子ヶ鼻砦とも呼ばれ、歴史不詳の城である。鹿渡の名は、千葉氏の諸族臼井氏の庶流に鹿渡太郎などの名があり、勢力圏からしても千葉氏の関係する城と考えられるが、或いは臼井城攻めなどの際に上杉氏や里見氏等の対抗勢力によって築かれた中継拠点的な城であったかも知れない。

 鹿渡城は、小名木川西側の比高20m程の台地先端部に築かれた城である。以前は郷土の森という公園になって開放されていた様だが、現在は閉鎖されてしまっているらしい。東側の斜面を直登すると遺構はほぼ縄張図の通り完存しているが、全く未整備で藪が多く、城址は荒れるがままとなっている。主郭は外周を土塁と空堀で囲まれた、ひしゃげた形の曲輪で、北のニノ郭との間の堀切と、南西の虎口に対して横矢が掛けられている。北の二ノ郭は先端に浅い堀切を穿ち、虎口を設けている。三ノ郭は、主郭の南西から南東まで広がっていて、土塁と空堀で防御されている。この他に、三ノ郭からやや離れて、南東端に物見台状の土壇があり、空堀で防御されている様だ。鹿渡城は、横矢掛かりなどやや複雑な構造を持ち、この地域ではある程度重要な役割を負っていた城であることが想像される。
土塁で囲まれた主郭→IMG_0921.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.674223/140.186119/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世崖端城
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