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平蔵城部田城(千葉県市原市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_1230.JPG←主郭の内枡形虎口
 平蔵城部田城は、歴史不詳の城である。平蔵城の北に伸びる尾根の先、城山(じょうやま)と呼ばれる丘陵上に築かれた比高60m程の城で、平蔵城の出城と考えられている。
 主郭と周囲を巡る腰曲輪、更に北に浅い堀切を介して出曲輪を設けた程度のほぼ単郭の城であるが、随所に技巧的な構造を有している。腰曲輪には竪堀状の虎口を数ヶ所設けて、曲輪の分断効果を併せ持ち、主郭先端はV字状に中央部が抉れており、そこに内枡形の虎口を設けている。虎口に対しては、両翼から横矢が掛けられているほか、枡形・動線などの形状はかなり複雑になっている。前述の出曲輪には櫓台が設けられ、主郭の角部にも櫓台が設けられている。また、主郭背後には深さ8m程の堀切が穿たれ、その先の細尾根には櫓台と堀切2本が築かれている。曲輪の削平もしっかりとし、全体に平蔵城より新しい戦国期の縄張りの城と考えられる。
主郭背後の堀切→IMG_1220.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.343048/140.199009/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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