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柏原藩陣屋(兵庫県丹波市) [古城めぐり(兵庫)]

IMG_8663.JPG←現存する表御殿
(2014年4月訪城)
 柏原藩陣屋は、江戸時代中期に柏原藩主となった織田氏によって造営された居館である。柏原藩は、元々は1598年に、織田信長の弟信包によって立藩された。その後、信則、信勝と3代に渡って続いたが、1650年に無嗣断絶となり、所領は収公されて天領となった。その後、1695年に、信長の次男信雄の玄孫信休が、大和宇陀藩から「宇陀騒動」によって封地半減のうえ移封となり、柏原に入部した。入部した当初は財政逼迫のため藩邸もなく、信休は亀屋忠助の邸宅を仮御殿とするなどしてしのいだ後、1713年にようやく幕府から藩邸建築の許可を得て、陣屋を造営し、翌年完成した。1818年に火災によって長屋門など一部の建物を残して消失し、1820年に再建された。柏原藩はそのまま幕末まで存続した。

 柏原藩陣屋は、現在、1714年当時から残る長屋門と、1820年に再建された御殿の表御殿部分が現存している。大名の陣屋で建物が江戸時代と変わらず当時の場所に現存する例は全国的にも少なく、また表門から御殿玄関に続く構えも現存例は少ない。かつての陣屋の範囲の多くは小学校や庁舎の敷地に変貌しており、史跡指定されて現存している建物や、かつての建物位置の表示は一部に過ぎないが、それでも往時の大名陣屋の雰囲気はよく残っており、中々見応えがある。

 尚、北東に500m程離れた山麓には、織田家の廟所が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.128888/135.082093/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:陣屋
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