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稗田城(栃木県矢板市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8584.JPG←稗田九郎朝隆の墓
 稗田城は、豊田城とも言い、下野の名族那須氏の庶流稗田氏の居城である。那須資隆の9男九郎朝隆(那須与一の兄)が稗田に分封されて、稗田氏を称し、1183年に稗田城を築いたと言われる。沢村城と共に塩谷勢に対する備えの役割を果たしていた。

 稗田城は、江川流域の平地に築かれた水濠で囲まれた平城であった。しかし現在は江川の流路は河川改修で付け替えられ、周辺一帯は一面の水田に変貌しており、遺構は完全に湮滅している。昭和20年代前半の航空写真を見ても、すでに明確な館跡の痕跡は確認できないので、城の正確な位置も不明である。ただ、城跡と思われる付近の北にあるバス停は「上屋敷」と言うので、その近くであった可能性がある。
 尚、稗田九郎朝隆の墓が城跡の北西の水田の中にぽつんと残っている。また豊田公民館の裏には、稗田城跡にあった五輪塔や板碑群が移転されて残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:(推定地)https://maps.gsi.go.jp/#16/36.804217/139.983555/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


中世の下野那須氏 (岩田選書 地域の中世)

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