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浄法寺館(栃木県那珂川町) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8652.JPG←南東に残る土塁
 浄法寺館は、この地の豪族浄法寺氏の居館である。浄法寺氏の出自の詳細は不明だが、下野の名族那須氏の一族とも言われる。後に大関氏に仕えた。館は文禄・慶長(1592~1615年)の頃に廃されたと言う。浄法寺氏は、江戸時代には黒羽藩の大名大関氏の城代家老となり、松尾芭蕉の門弟で『奥の細道』にも出てくる浄法寺図書高勝(俳号は桃雪)を輩出した。高勝は、元は鹿子畑高明(左内)の長男であったが、母の兄浄法寺高政の養子となって、浄法寺家の家督を継いだ。城代家老であった高勝の屋敷は、黒羽城三ノ丸にあった。実弟は、同じ俳人で芭蕉の門弟であった鹿子畑翠桃(すいとう)である。

 浄法寺館は、箒川南岸の段丘の北縁に築かれている。館跡は民家や牛舎となっているが、南東部にクランクした鉤型の土塁が残っている。また館跡入口には標柱が立っている。館の東側には民家が立ち並び、なめり川が刻んだ渓谷で東側の台地と隔絶しているが、一部に土塁らしいものが見られ、その位置関係から浄法寺氏の家臣団居住地ではなかったかと推測される。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.786415/140.109565/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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