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構え場館(栃木県大田原市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8873.JPG←堀跡の道路
 構え場館は、天正年間(1573~92年)初期に伊王野城主伊王野資宗が大関氏との抗争に際して構えた出城と伝えられている。1585~6年頃に廃城となったと言う。
 構え場館は、松葉川と野上川に挟まれた比高15m程の河岸段丘の先端部に築かれている。ツノの様に突き出た台地の基部(東側)を土塁と空堀で分断し、先端部にいくつかの暖曲輪群を築いただけの簡素な城砦である。しかし東側の土塁と空堀は、耕地化で湮滅している。昭和30年代の航空写真ではくの字型に折れた空堀ラインがはっきりと確認でき、現在車道が通っているのが空堀ラインの一部であることがわかる。この他、氾濫原に面した西端部には堀切状の地形が見られるが、ほとんど埋もれている。弾正館と同様に、かなり残念な状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.872772/140.132160/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


栃木県の歴史散歩

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  • 出版社/メーカー: 山川出版社
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