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横手氏屋敷(山梨県北杜市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN1080.JPG←南側の水堀
(2020年7月訪城)
 横手氏屋敷は、甲斐武田氏の家臣横手氏の居館である。横手氏は、釜無川流域の地域武士団「武川衆」の有力な一員であった青木氏の庶流で、1567年8月の「下之郷起請文」の武川衆7名の連署の中に、横手監物満俊の名があると言う。満俊は、翌年の駿河花沢城攻めで討死し、その後は実弟の青木源七郎が横手氏を継いだ。1582年の織田信長の武田征伐によって武田氏が滅亡し、その3ヶ月後に信長が本能寺の変で横死すると、権力の空白地帯となった武田遺領を巡って、北条・徳川・上杉3者による争奪戦「天正壬午の乱」が生起した。この時横手氏は武川衆の一員として徳川家康に服属して北条氏と花水坂で戦い、また中山砦を守った。それらの功によって旧領を安堵された。

 横手氏屋敷は、中山西麓の横手集落の中にある。南辺40m、東辺60m程の長方形の居館で、北と東には水路が流れ、南側には車道に面して水堀が残っている。この水堀に面して石垣が残っているが、往時の遺構かどうかはわからない。南東隅には角張った張り出しが石垣で造られているが、お宮の跡であるらしい。市の史跡となっていて、表に標柱も立つが、建物が残る無住の民有地のようなので、敷地内の探索は遠慮した。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.790961/138.323654/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


縄張図・断面図・鳥瞰図で見る 甲斐の山城と館

縄張図・断面図・鳥瞰図で見る 甲斐の山城と館

  • 作者: 宮坂武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2014/03/24
  • メディア: 単行本


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