SSブログ

柏倉館(山形県山形市) [古城めぐり(山形)]

DSCN5684.JPG←主郭
(2020年11月訪城)
 柏倉館は、歴史不詳の城館である。この地は慶長出羽合戦の際に直江兼続率いる上杉勢の侵攻ルートに近く、館の北東にある柏倉八幡神社はこの時に兵火で焼失したと伝えられている。『山形県中世城館跡遺跡調査報告書』によれば、小滝街道から分岐して柏倉楯山楯の山麓を通り門伝館へ至るルートと、狐越街道から富神山南麓を通るルートが合流する地点に位置し、それを俯瞰する丘陵に築かれていると言う。

 柏倉館は、富神山を間近に望み、富神川の東岸にある比高20m程の細長い丘陵上に築かれている。明源寺の裏山に当たり、頂部の主郭と思われる平場は、墓地と畑になっている。主郭の東から南西にかけて、何段かの腰曲輪らしい平場があり、ここも墓地や耕作放棄地の薮となっているが、改変を受けているとのことで、どこまでが往時の遺構なのかよくわからない。堀や土塁は見られず、段々になった平場群だけで構成された城館であったらしい。尚、明源寺に館の簡単な解説板が立っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.232820/140.260037/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


山形県の歴史散歩

山形県の歴史散歩

  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2011/10/01
  • メディア: 単行本


タグ:中世平山城
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント