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源義清館(山梨県昭和町) [古城めぐり(山梨)]

DSCN3331.JPG←神社前の水堀
 源義清館は、甲斐源氏の祖刑部三郎源義清の居館と伝えられている。義清は、八幡太郎源義家の弟新羅三郎義光の3男で、常陸那珂郡武田郷の支配を任されて居館を築き、武田冠者を称した。1130年に嫡男清光の「濫行」の罪を以って朝廷に告発され、義清・清光父子は甲斐国に配流となった。市川三郷町の平塩岡にも義清館の伝承地があるが、最初に土着したのが平塩岡で、晩年にこの地に移って没したと考えられている。義清の没後、館内に社殿を造営して義清大明神と称したと伝えられ、それが現在の義清神社である。

 源義清館は、前述の通り義清神社の境内となっている。境内南辺には館の堀跡と思われる水堀があり、また境内に残る土盛りは館の土塁の痕跡とされる。神社の北西100mの所には、義清の墳墓とされる義清塚もある。この墳墓は、栃木県佐野市にある藤原秀郷の墳墓と同じ形態で、平安時代の地方豪族の墳墓の様式であったのだろうか。いすれにしても館跡ともども、甲斐源氏草創の歴史を伝える貴重な遺構である。
義清塚→DSCN3355.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.634985/138.546052/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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