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家康御陣場(静岡県吉田町) [古城めぐり(静岡)]

DSCN0619.JPG←陣場跡の八幡神社
 家康御陣場は、徳川家康が武田勢の拠点城郭小川城を攻略するため、本陣を置いた場所である。1573年の武田信玄の死後、遠江で武田勢に押されていた家康は、同盟する織田信長と共に反転攻勢に転じた。1575年の長篠合戦で武田勝頼が織田徳川連合軍に大敗を喫すると、徳川勢の遠江での攻勢は一段と強まり、一旦は勝頼に奪われた遠江の要衝高天神城奪還のため、武田方の補給路を断つ作戦に出た。徳川方は、激戦の末に攻略した諏訪原城を前進基地とし、高天神城への補給線の重要な中継拠点となっていた小山城攻撃のため、1578年3月と同年8月の二度にわたり、家康は大井川の八幡の森に陣を敷いたと言う。

 家康御陣場は、小山城の北方約1.5kmの位置にある大幡の八幡神社の地に置かれた。現在町史跡に指定されており、入口の鳥居の近くに解説板が立っている。遺構はなく、普通の神社の境内である。大井川にほど近く、国道にも近いので大井川の渡河点を押さえていたのだろう。田中城など、駿河方面からの武田勢の後詰を警戒した選地であったことがうかがわれる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/34.792158/138.248112/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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