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山村代官屋敷(長野県木曽町) [古城めぐり(長野)]

DSCN4162.JPG←東門跡の石垣
 山村代官屋敷は、木曽谷の徳川直轄領の支配を任される木曽代官を世襲した山村氏の屋敷である。元々この地には、木曽福島城を築いていた木曽氏の居館があった。山村氏は、鎌倉幕府の大学頭大江匡衡一族の流れを祖とし、木曽義元の食客となったことに始まり、木曽氏の重臣となった。1600年の関ヶ原の戦いでは、徳川本軍を率いて中山道を西上した徳川秀忠の先陣を承って活躍し、戦後に木曽代官を任された。また4大関所の一つ福島関所を預かり、5700石を領した大身旗本であった。大阪夏の陣後は尾張藩に属した。名古屋にも屋敷を持ち、強大な権力を持っていたと言う。明治2年に至る274年間、木曽谷を支配する代官として続いた。

 山村代官屋敷は、豪壮な屋敷であったらしい。現在代官屋敷として公開されている部分は、かつての屋敷地の一部、下屋敷の一部に過ぎず、かつては東隣りの福島小学校校地まで含んだ広大な敷地内に大小30棟余りの建造物が軒を連ね、庭園が20もあったと言う。現在残っているのは、下屋敷「城陽亭」の一部と庭園、東門跡の石垣だけであり、往時の壮麗さはほとんど失われている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.851866/137.698839/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:陣屋
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