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焼山砦(富山県魚津市) [古城めぐり(富山)]

DSCN5557.JPG←南西尾根の堀切
 焼山砦は、松倉城の支城群の一つである。「寺屋敷」の地名が残ることから、寺院跡との推測もある。

 焼山砦は、松倉城北西にある比高90m程の半独立状の小山に築かれている。私は南の台地上の畑道の脇からアプローチした。南斜面にいくつかの平場があるが、これらは耕作地であった可能性が高い。そこから西上に登っていく小道があり、山上の平場に至る。広大な平坦地になっており、主郭と思われ、南西端に櫓台らしき土壇が築かれている。この土壇の東にも低地を挟んで土壇があり、櫓門形式の虎口が築かれていた可能性がある。主郭の東には小山が地山のまま残っており、そこから前述の土壇に向かって細尾根が降っている。小山にも細尾根にも、明確な遺構は確認できない。一方、主郭の南西に伸びる尾根には堀切が2本穿たれ、側方には横堀も構築されている。この辺りはいかにも城砦らしい雰囲気を残すが、2本目の堀切や横堀の一部には水路が通るなど、不自然な部分が見られる。また横堀に土橋が架かっているが、土橋の先には郭がなく、これも不自然である。結局、本当に城砦だったのか、寺跡だったのか、よくわからなかった。ただ1本目の堀切は明確であり、出城として城砦化された寺院だったのかもしれない。
主郭の平場→DSCN5537.JPG
DSCN5562.JPG←南西尾根の横堀

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.765541/137.430403/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


中世寺院社会と民衆

中世寺院社会と民衆

  • 作者: 下坂 守
  • 出版社/メーカー: 思文閣出版
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 単行本


タグ:中世山城
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