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竹ノ内館(埼玉県川越市) [古城めぐり(埼玉)]

DSCN2249.JPG←館跡付近の現況
 竹ノ内館は、下広谷方形囲郭群の一つである。歴史不詳の城館であるが、近年の研究ではこれらの下広谷の囲郭群は、山内・扇谷両上杉氏が争った長享の乱の中で、1497年、扇谷上杉朝良の本拠河越城を攻撃するために山内上杉顕定が本陣を置いた上戸陣(旧河越氏館)に関連して、陣所または兵站拠点として構築されたものと考えられている。その後、戦国期に小田原北条氏の前進拠点となった河越城を、関東管領上杉憲政・扇谷上杉朝定・古河公方足利晴氏の連合軍が長期攻囲した河越城の戦いでも、これらの囲郭群は再利用されたと思われる。

 竹ノ内館は、広谷北城の南西にあったらしい。しかし太平洋戦争中に飛行場として整備されてしまい、遺構は湮滅している。現在この飛行場跡地は富士見工業団地に変貌し、すべて工場敷地となっている。従って、遺構はおろか、その位置すら明確にできない。往時は三重の土塁と堀があったということなので、下広谷方形囲郭群の中心的城郭である大堀山館と似た構造であったのかもしれない。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.957209/139.428735/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


「城取り」の軍事学

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タグ:陣城
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