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古畑十右衛門屋敷(長野県木祖村) [古城めぐり(長野)]

DSCN2975.JPG←屋敷のあった段丘崖
 古畑十右衛門屋敷は、薮原殿屋敷とも言い、木曽氏の庶流でその家臣であった古畑氏の居館である。1800年に奉行所に提出した家筋の書上げによると、古畑十右衛門家は木曽讃岐守家教の後裔古畑伯耆守家重の分流で、薮原に居住し、村民は尊称して薮原殿と言った。初代十右衛門、2代勘右衛門は木曽義昌に仕えた。1590年に徳川氏が関東に移封となると、義昌も下総国海上郡阿知戸(網戸)に移封となったが、古畑氏は下総には行かずにこの地で帰農し、江戸時代には薮原宿の本陣・問屋・庄屋を務めた。6代目より寺島に改姓した。

 古畑十右衛門屋敷は、江戸時代には本陣にあったが、それ以前は東の段丘崖の上の台地に上屋敷・下屋敷があったらしい。明治初年の町村誌では、屋敷跡は皆畑となっているが、堀跡は残っていたらしい。屋敷跡と見られる東の台地上は、西向きの緩傾斜地で、現在は宅地と畑になっている。めぼしい遺構は無い上、車を停める場所も近くにないので、行くのはやめて薮原宿から遠望するだけにした。
本陣跡→DSCN2955.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.938205/137.786461/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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