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馴馬城(茨城県龍ケ崎市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_8335.JPG←二ノ郭~三ノ郭間の堀切
 馴馬城は、南北朝時代に南朝方の城であった。1341年に、城主は不明であるが北朝方の攻撃を受けたことが伝わっており、また1344年にも南朝方の武将春日顕国が立て籠もり、宍戸朝里ら常陸北朝方の軍勢に攻略されている。顕国は北朝方に捕らえられ、斬首されたと言う。
 馴馬城は、龍ケ崎市歴史民俗資料館付近の比高10m程の丘陵上に築かれている。東から順に主郭・二ノ郭・三ノ郭を連ねた連郭式の城で、北側は谷戸を空堀と為し、土橋を架けて北の台地と連絡していたと考えられている。歴史民俗資料館が建っているのが主郭であるが、大部分が土取りで消滅してしまっている。二ノ郭は遺構が明瞭ではないが、三ノ郭との間に堀切が残り、堀切沿いに櫓台状の土壇(塚?)がある。三ノ郭は山林化していて、やはり遺構は明確ではない。南北朝期の城とは言え、常陸南朝方が最後まで拠った城なので、もう少ししっかりした普請がされていても良さそうだが、後世の改変が多いのか、明確な遺構は堀切と土橋程度なのは残念である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.916112/140.175912/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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