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郡山城(福島県郡山市) [古城めぐり(福島)]

DSC04971.JPG←主郭跡?
 郡山城は、安積伊東氏の一族郡山氏の城である。この城が歴史上に登場するのは戦国末期、奥州の雄、伊達政宗が頻りに葦名領を侵して南下を策していた際、摺上原の戦いの前年の1588年に行われた「郡山合戦」である。葦名・佐竹・二階堂らの連合軍と伊達軍が郡山で激戦を繰り返した。それ以外ではこの城を語る歴史は皆無に近く、城の歴史も縄張りも明確ではない。しかし唯一、国土変遷アーカイブの1940年代の航空写真で、3つの方形の曲輪が東西に横一直線に並んでいるのをおぼろげに見ることができる。
 現在、城のあった地域は完全に市街化し、遺構は跡形もなく消滅している。北を流れる逢瀬川に落ち込む断崖上に築かれた城であったようで、周囲の急な坂が往時の要害性を物語っている。城の東側も高低差のある坂になっていて、「せせらぎこみち」という住宅街の中の公園は、当時の堀跡であったようである。主郭跡とされる部分は数年前まで雑木林となって解説板も立っていた様だが、今夏訪城したときには、林は伐採されて分譲予定地の看板が立てられて更地になっていた。郡山市は、わずかに残された遺構も完全に地上から消滅させる決断をしたようだ。残念なことである。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.407665/140.374396/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
タグ:中世崖端城
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