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逆面城(栃木県宇都宮市) [古城めぐり(栃木)]

DSC03647.JPG←主郭虎口に架かる土橋
 逆面城は、宇都宮氏の家臣逆面氏が室町時代に築いた城である。東側を流れる山田川に守られた丘陵上に築かれており、北西から伸びる山地の先端に当たる要害の地である。逆面氏の事績はいくつか伝わっており、室町時代初期の1380年に宇都宮領に侵攻した小山義政と戦った裳原の戦いの際、宇都宮勢の中に逆面阿波守の名が見えると言う。戦国末期の1585年に宇都宮国綱が皆川城を攻めようとした際には、皆川方の大軍を前に慎重論を唱える諸将を尻目に、逆面周防守が堂々と主戦論を主張したことが伝わる。また1588年に佐竹氏の援軍を得た国綱が再度皆川広照に合戦を挑んだ時も、広照を追い回すなどの勇将振りを見せたと言い、宇都宮麾下でも屈指の猛将であったようである。
 城は、主郭を中心に西に広大な三ノ郭、南に比較的小さなニノ郭を置いた連郭式である。主郭周囲は北東側を除いて土塁と空堀で防御し、主郭と各曲輪は土橋で連結されていて虎口の遺構も明瞭である。また三ノ郭東側の一段低い斜面上にも腰曲輪が数段展開し、一部は横堀で防御されている。全体に周囲の斜面の斜度がそれほどきつくはないので、攻められたら割と容易に落ちそうな城に見えた。
 なお、城の東南の山裾に「堀の内」と呼ばれる場所があり、城主の館跡であるらしい。また当城の敷地は民有地であり、訪城の際は注意が必要である。
主郭周囲の空堀→DSC03598.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.657426/139.895128/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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