阿左美氏館（埼玉県皆野町）

←居館周囲の石垣
　阿左美氏館は、山腹の斜面上に築かれた居館である。戦国時代、阿左美伊勢守玄光は鉢形城主北条氏邦に仕え、1569年に秩父に侵攻した武田勢を追い返し、その時の軍功により感状を賜って名字を朝見に改めたという。また伊勢守の子息朝見伊賀守慶延は、1572年まで上杉勢の押さえとして横瀬根古屋城に居城し、氏邦より加増された古文書が残っているという。
　館周囲には石垣が良く残り、石垣の中は現在も朝見氏の子孫の方の住居である。石垣が幾重にも設けられていて、往時の姿を忍ばせている。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：https://maps.gsi.go.jp/#16/36.084170/139.063890/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

タグ：居館 小田原北条氏の城郭

コメント 4

いまだに住まわれているとは、すごい由緒正しき人ですね。朝見氏。
by ノリパ (2009-05-31 17:56) 

>ノリパさん
私の住んでいる栃木県内でも、
ご子孫の方がそのまま住まわれている例が結構あります。
戦国時代が終わるとそのまま帰農して、
地域の名主などになっていることが多いです。
by アテンザ23Z (2009-06-01 00:33) 

初めまして、群馬の富岡武蔵を名乗り、「山城めぐり　FC2」のブログを開設いたしております。現在、小鹿野町の竜ヶ谷城を紹介いたしておりますが、阿佐美氏の資料を探し、こちらのブログを見つけました。恐縮ですが、記事の引用をさせていただきたくメールしました。
by 横尾保 (2022-11-15 21:00) 

>横尾保さん
はじめまして。
いつも横尾（冨岡武蔵）さんのブログの記事を参考にして山城巡りをさせてもらっております。
私のブログは大した内容ではありませんが、ご参考になれば幸いです。
記事の内容はご自由にお使いください。
by アテンザ23Z (2022-11-15 21:13)