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布施三河守康貞屋敷(神奈川県平塚市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC08176.JPG←わずかに残る水堀跡
 布施三河守康貞屋敷は、小田原北条氏の家臣布施氏の居館である。康貞は、1502年に生国の山城より相模に移住して伊勢宗瑞(北条早雲)に仕え、後に3代氏康の偏諱を受けて康貞と称した。氏康の偏諱を受けたことからも判る通り、北条氏の重要な家臣の一人であったと考えられる。供養碑には北条氏家中で「團扇の役」を勤めたと記載されており、当主の側近くに仕えて軍配を預かる側近であったのかも知れない。その事績は伝わっていないが、1564年に没したと言う。
 布施三河守康貞屋敷は谷津の奥にあり、谷津に構えられた館の典型例で、近くには大磯・平塚道、金目道、土屋道が通る要衝の地でもあった。現在も康貞の後裔である布施氏の宅地で、東側の長屋門横に水堀の一部が残っている。また、北辺には土塁も残るようだが、薮がひどくはっきりとはわからない。日本城郭大系に記載されている南側の堀跡は、耕地化で湮滅した様である。南1.5km程の所にある松岩寺は、康貞が開基した寺で、康貞の墓が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.349891/139.285816/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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