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出石城(兵庫県豊岡市) [古城めぐり(兵庫)]

DSC04713.JPG←本丸石垣と復興隅櫓
 出石城は、関ヶ原合戦後に築かれた近世城郭である。有子山頂には山名氏が築いた有子山城があったが、1604年に小出吉英が有子山城を廃し、山麓に出石城を新たに築いた。以後、小出氏が9代100年間在城し、その後、松平氏を挟んで仙石氏が7代160余年と続いて、幕末まで存続した。
 出石城は、鳥取城龍野城などと同じく、有子山北麓の高台を利用して築かれた平山城で、近世城郭らしく総石垣の城となっている。縄張りは平易な梯郭式で、最上部に稲荷郭を置いて、城の鎮守である稲荷社を祀り、その下に本丸・ニノ丸上段・ニノ丸下段と連ね、麓の平地には三ノ丸を構えていた。また城域は更に東側にも広がっており、山里郭などが置かれていた。現在は三ノ丸は市街化で遺構の多くが失われているが、その上の曲輪の石垣は見事に残っている。この城には元々天守はなく、4棟の櫓が建っていたが、明治維新後に全て取り壊され、昭和に入ってから2棟の二重櫓が復興され(外観は旧態に依らない)、往時の城の雰囲気が回復されている。また、ほとんど湮滅した三ノ丸の中では、大手門付近に残る辰鼓楼の建つ石垣・水堀の他、西側にも三ノ丸西門跡の石垣が残存している。小ぢんまりした近世城郭であるが、城下町の雰囲気をよく残した印象の良い城である。
三ノ丸西門跡→DSC05035.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.460111/134.874355/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:近世平山城
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