小鹿野両谷城（埼玉県小鹿野町）

←尾根先端の主郭
　小鹿野両谷城は、2007年に発見されたばかりの歴史不詳の城である。赤平川東岸にそびえる山地の中の標高320mの峰に築かれている。極めて小規模な城で、主郭とニノ郭から成るが、いずれの曲輪も多数の兵を籠めることはできない広さである。主郭とニノ郭の間には片堀切が穿たれ、更にニノ郭の先も堀切で尾根筋を分断している。但しいずれも規模の小さな堀切である。この他、主郭の北側下方にも前衛の段曲輪らしい小平場がある。
　小鹿野両谷城は、敵（甲斐武田氏）が侵入してきた時に村人達が避難する、いわゆる「村の城」と考えられているが、眺望に優れた立地であり、小田原北条氏が築いた物見や狼煙の砦であった可能性もあるだろう。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/36.014368/139.046820/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

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